医療・介護の求人・病院情報【iACTOR!】
iACTOR!

介護福祉士の受験資格|実務経験ルート・養成施設ルート

介護福祉士国家試験の受験資格(実務経験ルート/養成施設ルート等)を条件別にわかりやすく解説します。

介護福祉士とは

介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格です。身体的・精神的な障害により日常生活に支障がある方に対して、入浴・排泄・食事などの身体介護や生活援助を専門的に行うとともに、本人や家族に対して介護に関する指導・助言を行うことができます。介護職の中でも唯一の国家資格であり、取得することで専門性の証明につながるほか、給与や処遇面での向上も期待できます。

介護福祉士の受験資格を得るルート

介護福祉士の国家試験を受験するには、定められたいずれかのルートを経て受験資格を得る必要があります。主なルートは大きく「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」の3つです。それぞれの要件を確認し、自分の状況に合ったルートを選ぶことが重要です。

実務経験ルート

現在、介護現場で働いている方や、これから就職して資格取得を目指す方に最も利用されているルートです。以下の2つの要件をどちらも満たすことで受験資格が得られます。

  • 実務経験:従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日数540日以上
  • 実務者研修の修了:450時間のカリキュラムで構成される「介護職員実務者研修」を修了していること

実務経験は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、訪問介護事業所、障害者支援施設など、介護福祉士法施行規則で定められた対象施設・事業所での勤務が対象となります。パートタイムや非常勤での勤務も日数にカウントされますが、対象となる施設・業務の種類については公益財団法人社会福祉振興・試験センターが発行する資料で確認することを推奨します。

実務者研修はスクールや通信講座で受講でき、受講期間の目安はおおむね6か月程度(無資格の場合)です。介護職員初任者研修など一定の資格を保有している場合は、一部科目が免除され受講期間が短縮される場合があります。受講費用はスクールや地域によって異なりますが、一般的に6万円〜20万円前後が目安とされています。ハローワークや都道府県の助成制度を活用することで費用を抑えられるケースもあります。

養成施設ルート

介護福祉士養成施設(専門学校・短期大学・大学など)の所定の課程を修了することで、国家試験の受験資格を得るルートです。

  • 2年制養成施設:高校卒業または同等の学力を有する方が対象。2年間で国家試験受験資格を取得可能。
  • 1年制養成施設(福祉系大学・短大卒業者向け):社会福祉士や保育士の養成課程を修了している場合など、一部履修科目が免除されるケースがある。

養成施設ルートでは、学内での学習に加えて介護実習が必修となっており、実際の現場での実践的な経験を積みながら学ぶことができます。費用は学校の種別や修業年限によって大きく異なり、2年制の専門学校では入学金・授業料・実習費などを合わせて150万円〜300万円程度が目安です。奨学金や学校独自の給付制度を利用できる場合もあります。

なお、2022年度以降に養成施設を卒業した方は、国家試験に合格することで介護福祉士として登録できます(経過措置期間については変更の可能性があるため、最新情報を試験センターや養成施設で確認してください)。

福祉系高校ルート

福祉系の学科を設置している高校で所定の科目・単位を修得して卒業することで、国家試験の受験資格を得るルートです。高校在学中から介護福祉士を目指す方に向いています。カリキュラムの内容や単位数によって「一般科目履修者」と「専門科目履修者」に分類があり、受験に際して筆記試験の一部免除が認められる場合もあります。

国家試験の概要

介護福祉士国家試験は年1回実施されます。試験は「筆記試験」と「実技試験」の2種類で構成されていますが、実務経験ルートで実務者研修を修了している場合や、養成施設ルートの場合は実技試験が免除されます。筆記試験の出題領域は「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「総合問題」の5領域にわたり、介護に関する幅広い知識が問われます。試験日程や申込方法の詳細は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式情報を参照してください。

資格取得後のキャリアと活躍の場

介護福祉士の資格を取得することで、より幅広い職場や役割への道が開けます。主な活躍の場としては以下が挙げられます。

  • 特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設などの入所・入居系施設
  • 訪問介護事業所(ホームヘルパーとしての業務)
  • 通所介護(デイサービス)・通所リハビリテーション
  • グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
  • 障害者支援施設・就労支援事業所
  • 病院・クリニックの介護部門

資格取得後のキャリアとしては、介護リーダーやサービス提供責任者、ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格取得など、上位職・専門職へのステップアップが考えられます。また、介護福祉士の資格は法人によっては資格手当の支給対象となるため、収入の向上につながるケースがあります。さらに、経験を積んだ上で後輩職員への指導・教育を担うリーダー職や、施設運営に関わる管理職を目指す方も少なくありません。

受験資格取得に向けたポイント

実務経験ルートを選ぶ場合は、勤務先の施設・事業所が受験資格の対象となっているかどうかを事前に確認することが大切です。また、実務者研修の受講タイミングも計画的に検討する必要があります。3年間の実務経験を積みながら並行して実務者研修を受講することで、試験申込時期に間に合わせることが可能です。養成施設ルートを選ぶ場合は、学校によって実習先や就職支援の体制が異なるため、複数の学校の情報を比較することが重要です。いずれのルートにおいても、制度の詳細は変更される場合があるため、受験を検討する際は試験センターや各養成施設の最新情報を必ず確認するようにしてください。

介護福祉士は、高齢化が進む日本社会において需要が高まり続けている専門職です。資格取得までの道のりは決して短くはありませんが、自分に合ったルートを選び、着実に準備を進めることが合格への近道となります。

全国の介護福祉士求人を探す

関連ガイド

求人会員登録して応募(無料)